原題『I SELL THE DEAD』
    評価:★★★と半分(B級以上お勧め未満)
    ジャンル:ホラー
    2008年、アメリカ
    収録時間:85分
     
    監督『グレン・マクエイド』
    出演
    『ドミニク・モナハン』アーサー・ブレイク
    『ラリー・フェセンデン』ウィリー・グライムス
    『アンガス・スクリム』クイント博士
    『ロン・パールマン』フランシス・ダフィー神父
     
    【ストーリー】
    死体泥棒達が体験した、世にも奇妙な物語。
     
    クイント博士に脅され、止むを得ず死体泥棒をしていたブレイクとグライムスは、何者かにハメられ殺人の罪で投獄されていた。
     
    濡れ衣で有るにも関わらず、彼等には斬首刑が言い渡され、グライムスが先にギロチンにかけられてしまう。
     
    そのままブレイクも同じ運命をたどるかに思えたのだが、処刑前にダフィー神父がやって来て最期のザンゲが始まる。
     
    神父は、無実なら事情を説明するべきだとブレイクに諭し、事情聴取を開始するのだが…
     
    【感想等】
    物語は事情聴取のシーンと、その回想シーンで有る死体泥棒達の奇妙な体験談で構成されています。
     
    死体泥棒達は、最初の頃は普通の死体だけを盗んでいたのだが、ある日動く死体を見つけてしまい、それが高値で売れると知るや否や、次第に動く死体をより多く盗む様に成って行きます。その辺りの奇妙な物語が一番の見所でしょうか、それなりに楽しかったです。
     
    また本作には、意外なラストへとつながる布石達が場面場面に配されています。それらが上手く隠されているので最初はそれとは気づかないのですが、ラストを観た時「そうか、成る程な!そう来るのか!」と分かり嬉しくなりました。そちらの方も面白かったです。
     
    【登場するアンデッドたち】
    ヴァンパイア(わずかな登場ですが、少しだけ物語に関係してます)
    グレイみたいな宇宙人(オマケ程度)
    ゾンビ?3体(メインのアンデッドで、物語に深く関わっています)
     
    【その他】
    本作では、死体泥棒の事をグール(ghoul)と呼んでいました。アラビア諸国では吸血鬼の呼称なので、国ににもよるでしょうが、どうやら色々な意味を持っているようです。
     
    
    2014/5/11(日)