1992年、アメリカ
    ジャンル:ラブ・ホラー
     
    監督『フランシス・フォード・コッポラ』
    脚本『ジェームズ・V・ハート』
    
    出演
    『ゲイリー・オールドマン』ドラキュラ
    
    『ウィノナ・ライダー』1人2役
    ミナ・マーレイ(ジョナサンの婚約者、後に妻と成る)
    エリザベータ(ドラキュラの妻)
    
    『アンソニー・ホプキンス』エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授
    『キアヌ・リーブス』ジョナサン・ハーカー
    『リチャード・E・グラント』ジャック・セワード博士
    『ケアリー・エルウェス』アーサー・ホルムウッド卿
    『ビル・キャンベル』クィンシー・P・モリス
    『サディ・フロスト』ルーシー・ウェステンラ
    『トム・ヴェイツ』R・M・レンフィールド
     
    【解説】
    登場人物名、及び人間関係、職業、劇中の役割は、ほぼ原作と同じ。ストーリーも原作と殆ど同じだが、冒頭で描かれている、ドラキュラが吸血鬼になった経緯は映画のオリジナル。そして、ドラキュラがイギリスへ渡った理由も映画のオリジナルで、その為、ラストシーンも違った展開に成っている。
     
    【ストーリー】
    戦の最中、夫ドラクルが戦死したとの誤報を受け、妻エリザベータが自殺してしまう。悲しみと憎しみのあまり、復讐を誓ったドラクルは、呪われし不死者(吸血鬼)へと変貌する。
     
    それから400年以上の歳月が流れ、ドラキュラ伯爵(ドラクル)はイギリスへ渡ろうと、ロンドンよりジョナサンを呼び寄せる。そして、かねてからの計画を実行へと移し始めるのだが、ジョナサンの婚約者が、亡き妻エリザベータにあまりにそっくりな事に気づき、恋をしてしまう。
     
    当初の目的を忘れ、恋の虜と成ったドラキュラは、早速イギリスへ渡り、ミナと永遠の愛を誓おうと、彼女を自分と同じ不死者(吸血鬼)にしようとするのだった。
     
    【感想】
    原作でのドラキュラは悪そのものなんですが、映画では愛に生きる男として描かれているので、ダークヒーロー的な描写がカッコイイ!
     
    原作にかなり忠実で、しかもよく出来ている為、ドラキュラ映画の国際スタンダード的存在と言えます。ドラキュラ映画を語る上で本作は絶対に外せません。
     
    吸血鬼映画のお手本的存在でも有るので、これを観ずして吸血鬼映画は語れません。それ程の作品です。
     
    原作を読んで、映画パンフレットも読んで、それから鑑賞しましょう。
     
     
    2013/6/4(火)
    ドラキュラの奥さんの名前は『エリザベータ』じゃないか?!
     
    トランシルヴァニアの名家の産まれで、史上悪名名高い連続殺人鬼
    『バートリ・エルジェーベト』(エリザーベト・バートリ)なる人物が実在したのだが、『血の伯爵夫人』の異名を持ち、吸血鬼のモデルにも成っている。
     
    読もうと思えば『エリザベータ』と読める…
     
    小説『カーミラ』はこの人物をモデルにしていると言われており、
    小説『ドラキュラ』の作者は、小説『カーミラ』を読んで参考にしてるし、
    コッポラ監督は相当に研究しましたな!
     
     
    2013/8/1(木)追記