邦題『吸血鬼』(ボローニャ復元版)

原題『VAMPYR』

1930年、デンマーク

 

ジャンル:幻想的ホラー

 

監督 『カール・Th・ドライヤー』
原作 『レ・ファニュ』のカーミラ
出演
『ジュリアン・ウェスト(ニコラ・ドゥ・グンツブルグ)』 アラン・グレイ役(主人公)
『モーリス・シュッツ』 館の主人役
『レナ・マンデル』 ジゼル役
『ジビレ・シュミッツ』 レオーヌ役
『ヤン・ヒエロニムコ』 村の医師役
『アンリエット・ジェラール』 吸血鬼役

 

【解説】

レ・ファニュの著作『カーミラ』を元にしている様ですが、似ている部分は極わずかです。個性的な映画なので、本編を観ただけでは内容はサッパリ分からないと思います。なので、事前に小説『カーミラ』を読んだ上に、本作がどの様な作品なのか調べてから鑑賞する事をお勧めします。幸いにも、僕が購入したボローニャ復元版(発売・販売:株式会社 紀伊國屋書店/商品コード:KKDS-568)には、小冊子が付属していたので、助かりました。

 

【ストーリー】
吸血鬼を熱心に研究した為、ひどく疲れてしまった青年アラン・グレイが、さまよった末に不思議な村にたどり着く。

 

彼は元々不思議な事に興味が有った為だろう、ここで起きている現象がなんで有るか調べようと探りだす。

 

【感想】
吸血鬼自体ハッキリと描かれておらず、吸血シーンもない為、よほどのヴァンパイアマニアで無ければ、退屈でしょう。

 

かなり吸血鬼研究に没頭するあまり、現実と超自然の境界が無くなってしまった青年の視点で映像表現されており、その為なんでしょうか、全体的に夢の断片のツギハギみたいな感じがしました。

 

 

(2013年2月20日、水曜日編集)

DVD