『モスダイアリー』

評価:★★★と★半分(B級以上お勧め未満)
原題『The Moth Diaries』
ジャンル:ミステリー・サスペンス・ホラー
2011年、カナダ /アイルランド
日本劇場公開:2013/8/3(土)
収録時間:82分
年齢制限:R15+

 

監督『メアリー・ハロン』
出演
『リリー・コール』エネッサ・ブロック
『サラ・ガドン』ルーシー
『サラ・ボルジャー』レベッカ
『ジュディ・パーフィット』

 

【ストーリー】
女子寄宿学校で生活していた非常に仲良の良いレベッカとルーシー。だが、不思議な少女エネッサが転入して来てからはそれが一変してしまう。ルーシーをエネッサに取られてしまったのだ。

 

嫉妬もあいまって、エネッサの不自然な行動を不審に思っていたレベッカは彼女を監視していたのだが、遂に尋常ならぬ物を見てしまう。

 

そんな頃、学校で立て続けに死者が出てしまい、ルーシーまでもが…

 

【感想等】
全体的にモヤがかかった様にボンヤリした感じの映画で、吸血シーンは全く無く、ヴァンパイアを連想させるシーンも皆無です。唯一挙げるとするなら、棺代わりのトランクが出てくるシーン位です。花が枯れるシーンも有りますが、それこそ余程ヴァンパイアの知識が無い限り見落としてしまいます。その為、ヴァンパイアの映画とはよもや気付かないでしょう。その対策でしょうか、文学の講師が、授業でドラキュラとカーミラを採り上げています。予備知識無しに鑑賞したら、何が何だかよく分からない作品に感じる事必至です。

 

【その他】
どうやら基盤にレファニュのカーミラが有るようです。

 

全体的にボンヤリとした感じで、ハッキリと吸血鬼として描いていない雰囲気は、ドライヤー監督の『吸血鬼』によく似ています。

 

また、ヴァンパイアが『蛾』なのは、ピーター・カッシング主演の『吸血蛾クレア』と同じだし、

 

舞台が女子寮に成ってる辺りのストーリー等は、ハマーの『恐怖の吸血美女』に全体的な雰囲気が似ています。

 


2013/12/14(土)


DVD