『血の伯爵夫人』

原題『The Countess』
評価:★★★★★(かなりお勧め)

ジャンル:伝記・歴史劇
2009年、ドイツ/フランス
日本劇場公開:2009/3(限定者のみで一般公開は無し)
(後に、有料放送にて一般公開はされている)
上映時間:100分
ソフト販売:海外盤DVDのみ(2013/10現在)

 

監督『ジュリー・デルピー』
出演(役者名/役名)
『ジュリー・デルピー』エリザベート(エルジェーベト)・バートリー
『ダニエル・ブリュール』イシュトヴァン
『ウィリアム・ハート』ジェルジ
『アナマリア・マリンカ』アンナ
『ゼバスティアン・ブロンベルク』ドミニク

 

【ストーリー】
16世紀、エリザベートは、ハンガリー貴族のなかでも名家中の名家である家の子として生誕する。

 

しかし、生まれながらにして既に婚約者がおり、15歳の時政略結婚するハメに。

 

無論、愛など無い。

 

だが、夫の死をきっかけに人生の転機が訪れる。年下の青年イシュトヴァンと燃えるような恋をしたのだ。

 

人生で初めて本物の愛を知ったエリザベート。

 

それも束の間、イシュトヴァンの父により恋を邪魔されるのだが、彼女はそれを知らない。

 

いつまで経っても彼は来ない。
それならまだしも、いつしか屈辱的な別れの手紙が彼女の元に…

 

彼女は、自身の老いにも原因が有るのではと嘆き悲しみ、自暴自棄に成っていたそんなおり、またもや転機が訪れる。

 

ある日、ヘマをした侍女を怒りに任せて殴ったところ、その返り血が付いた顔が、若返ったかの様に見えたのだ。

 

以来、想像を絶する史上最悪の、彼女の狂気の行動が開始される事に…

 

【感想】
吸血鬼のモデルにも成った為、残虐行為に注目が行きがちですが、そちらはかなり控え目(如実に描写したら、まともな精神の持ち主には鑑賞出来無いでしょう)。


とはいっても、少なくとも600人もの犠牲者がいるとされるのでインパクトはかなり有ります。

 

本作は、愛憎劇や政略等が絡んでおり、他の作品とは一線を画する秀作と言えるでしょう。

 


2013/10/9(水)