『ドラキュラZERO』

原題『DRACULA UNTOLD』

UNTOLDはこの場合「語られていない」と言う意味だろうか。


評価:★★★★★★(秀作)
ジャンル:アクション・史劇・ホラー・アドベンチャー
2014年、アメリカ
日本劇場公開:2014/10/31(金)
上映時間:92分
年齢制限:

 

監督『ゲイリー・ショア』
脚本『マット・サザマ』『バーク・シャープレス』
出演
『ルーク・エヴァンス』ブラド3世
『サラ・ガドン』ミレナ/ブラド3世の妃
『ドミニク・クーパー』メフメト2世/オスマン帝国の皇帝
チャールズ・ダンス』マスター・ヴァンパイア/洞窟の魔物

 

【ストーリー】
ワラキア公ブラド3世の史実と、ブラム・ストーカーが生み出した吸血鬼ドラキュラのイメージを見事に融合させた渾身の1作。

 

圧倒的な戦力で周辺諸国を次々と支配下においてきたオスマン帝国の皇帝メフメト2世は、次なる戦争の為の兵隊を欲していた。

 

そこで、いまは属国であるトランシルヴァニアに対し、君主ブラド3世の息子と1000人の少年を差し出すよう要求してきた。


断れば戦争に成ってしまう。今の国力では到底かなわない。悩んだ挙句要求をのむことにしたブラド3世だったが、妻との約束や、自らが人質であった少年時代の苦悩を思い出し、メフメト2世の使者を斬り捨てるのであった。

 

案の定、その行為はメフメト2世の大いなる怒りを買い、大軍が押し寄せて来る事と成る!

 

だが、ブラド3世には秘策が有った。山の洞窟に潜む魔物(ヴァンパイア)の力を得ようと言うのだ!


それは一か八かの賭けでも有った。相手は魔物で有る。代償はかなり大きいのだ。

 

勝利をつかむのか、はたまた身の破滅か?国の崩壊か?

 

それはブラド3世の意志の強さにかかっていた!


【感想】
とにかく素晴らしいの一言。キャッチコピーの「伝説が生まれる」は事実です。よくこんなアイデアを思いついたものです。


諸外国によって真実をねじ曲げられ、各国の庶民に植え付けられてしまった彼の悪いイメージを少しでも払拭してくれた本作は大好きです。


現在のルーマニアでは彼を英雄として認識しているようですが、国外ではまだまだ吸血鬼ドラキュラとしてのイメージは強いようですね。


なので、本作で描かれた彼の真の姿のほんの一部を観てほしいです。史実も交じってますが、もちろんかなりの部分がフィクションなので、彼(ブラド3世)の事は本作ではよく分かりませんが・・・


ですから、より多くの方が本作をきっかけにしてルーマニアの歴史やブラド3世の事を調べてくれると嬉しいです。

 

 

2014/11/1(土)


スチールブック仕様Blu-ray

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DVD


書籍「ドラキュラ伯爵 ルーマニアにおける正しい史伝」